幼稚園と保育所の違いについて

幼児教育が行われている教育機関としては従来から幼稚園と保育所があり、近年になっていずれの機能をも持っている認定こども園も設置が進んできています。
そもそも幼稚園は学校教育法のもと、文部科学省が管轄している学校のひとつとして位置づけられていることに対して、保育所は児童福祉法のもと、厚生労働省の管轄にもとづく児童福祉施設です。

幼稚園は元々が教育機関である一方、保育所の本質は保護者からの委託を受けて保育するということです。
保育には生命が守られている中で衣食住についても世話をする養護、生きていく上で必要とされることを教える教育の要素がどちらも含まれています。

ただ保育所は乳児期から小学校へ入学する前までの幼児が利用することのできる対象となっていて、3歳までの子どもについては両親の仕事や病気などを理由として、日中に養育することができないといった事情にある場合での保育が行われています。

3歳以上の子どもたちについては、保育目的が幼稚園での教育に準ずるものとなっています。
そういった事情もあって、幼稚園に入園する時期は学年が切り替わる4月になっていることが一般的である一方、保育園では保育に欠ける状況が起こったタイミングで年度を問わず、随時入退所することができるようになっています。

幼稚園では単純な保育ということに加え、子どもたちが健全に成長するための環境を用意することによって、精神と身体の発達を助けるということも目的になっています。
学校という範ちゅうにはありますが、小学校へ入学してからのように本格的な勉強が行われるというわけではなく、あくまでも幼児期を過ごす場として適当な環境が用意されているのです。

そこでは、遊びなどの主体的な活動がファクターとなっています。
保育時間の面については、幼稚園では1日に4時間が基準となっていて、その上で季節や子どもの発達といったことにも配慮されて設定されています。

これに対して保育所では原則として1日に8時間となっています。
具体的にはそれぞれの保育所で責任者が時間を決定することができるようになっていて、子どもを預けている両親が働いている時間や家庭環境などにも配慮されるようになっています。

近年は幼稚園でも本来の保育時間が終わった後で、希望する子どもに対していわゆる「預かり保育」が行われることも珍しくなくなっているため、時間的な対応に関する開きはなくなってきつつあります。
そのほか幼稚園には学校であるという前提のもと、学級あたりの幼児数ということで35人以下ということが定められています。

それに対して保育所には、学級編成基準というものがあありません。
ただ保育所には、1人の保育士が担当する子どもの数として児童福祉施設最低基準というものがあり乳児で3人、1歳から3歳未満児で6人、3歳から4歳未満児で20人、4歳以上児で30人となっています。

言ってみれば幼稚園の先生が幼稚園教諭、保育所の先生が保育士という点も違いのひとつです。

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