幼稚園における障害児への対応

発達上の障害があるという障害児に対して、幼稚園の対応はそれぞれの園で異なっています。
身体、精神のハンディキャップがあるとはじめからわかっている子どもを受け入れている場合のほか、入園した時点ではわかっていなかったものの園内で過ごしている中でおかしなことが感じられるというケースもあります。

また、自宅では普通の様子でありながら幼稚園にいると雰囲気が違うということもあるのです。
自閉症のような症状ですと決まった物事に強くこだわるといった傾向などがありますし、集団へなじむことを苦手にしている子どももいます。

幼稚園の先生は障害がある子どもに対しても、それを個性のひとつとしてとらえるようにして、一人ひとりに即した対応をしなければなりません。
また、何事についてもすぐに口や手を出してしまうのではなく、子どもの自主性がなるべく発揮されるように導くことも重要です。

たとえスムーズな行動をとることができないとしても、その子のペースに合わせて待つといったように遮らないようにするのです。
幼稚園によっては障害児と健常児の統合保育を実施していて、双方にとって良い影響が及ぼし合われることを期待しています。

障害児にとっては、健常児が楽しく取り組んでいることに興味が湧き、自分も思わず参加するといった変化が見られる場合もあります。
一方の健常児は障害児にハンディがあるということこそわからなくても、何かしらテンポの遅いところがある、集団になじみにくいところがあるといったことは感じとる場合があります。

その上でも違っている子どもを受け入れる、思いやりを持って接するというように助け合いの関係が生まれることもあるのです。
本当のところは、障害のある子どもであっても幼稚園において同じ年代の子どもたちと一緒に時間を過ごすことで、確かに心身の成長はうながされるところがあるのです。

先生が正しくハンディキャップのある子どもを理解するためには、あらかじめ保護者と状態について情報交換するといったことも重要です。
また幼稚園に通っている間でも引き続いて情報は共有し、家庭での様子も併せて子どもの全体像を見極めなければなりません。

保護者が心配のあまりにずっと子どもと付き添うことを希望するケースもありますが、これは子どもの成長を阻害してしまう懸念もあります。
早いうちに子どもを「独り立ち」させるようにすることで、慣れないうちこそ集団での生活に戸惑っていても、子どもたちで一緒の時間が好きになっていくものです。

先生の姿勢は園の姿勢としてもとらえられるものであり、障害児であるからといって特別扱いをせず、あくまでも子どもの視点から対等に接することが大切です。
子どもたちにとっては規律のある幼稚園において過ごすことによって、後々学校での生活に適応していく上での訓練としても大切な機会になります。

夏休みなどの長期休暇には、幼稚園での成果を家庭へフィードバックする時間もあります。

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